OTOTSUKizm

模型・工作に関する徒然

キットアンベイル:1/35 陸上自衛隊87式自走高射機関砲

ネタが無い時の神頼み、ではなくアンベイル
今回は待望の国産現用防衛機材、ピットロード製 1/35 87式自走高射機関砲です。
余りの人気の為、数量確保のために発売延期、しかしそれでもメーカー即日完売というキットでございます。

実車についても説明しますと、アメリカさんのお下がりのM42ダスターなどを装備していた自衛隊が、
旧西ドイツのゲパルト対空自走砲を参考とし、74式戦車の車体をベースにエリコン製35mm機関砲を2門搭載した、
国産の高射自走砲。
価格が高価な為、調達数は52両しかないレア車両。俗称はガンタンク
独特のフォルムや性能の高さから人気のある装備品。

模型化は過去にピットロードの1/35マルチマテリアルキット、アオシマの1/48リモコン戦車、海洋堂1/144ワールドタンクミュージアムなど。

さて、今回のキットは1/35初のフルインジェクションキット。
製造は中国トランぺッター、一部にエッチングパーツが用意されています。
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まずは箱を開けた状態。
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今までのピットロード製ミリタリーキットでは最大サイズの箱の中身には、結構ギッチリパーツが詰まっています。

車体は上下2枚構成
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上面には戦車などとは比べ物にならないほど多くのスリットを装備、全てが綺麗に抜けています。
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下面はダンパー類が一体成型、秘匿情報の為かハッチ類のモールドはなく底は真っ平です。
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砲塔はなかなかのボリュームで、立体的な造形
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基部付近の溶接跡も小気味良くモールド
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お次はランナーパーツ
車体上部の装備品類はかなり細い部品まで抜けています。キャリア、ガード類もいい太さで表現されています。
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レーダーや機銃基部のランナー、パネル類はかなり薄めに成型されてます。
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一番上にある長い部品は、履帯組立用ガイド

機銃類のランナー、細いパイピングが表現されています。
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うわぁ折りそう…。
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一部部品は緩衝剤でくるまれています
機関砲の一部や軌道輪、ごく細かいライン類は同じランナーが2枚。すごく折りそうです。
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履帯はプラ製接着連結式、可動式ではありません。一部は付属のガイドで組立が可能
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転輪、サスアーム、フック類。これも細かいし数が多いところです。
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ライト類クリアパーツと真鍮エッチングパーツ。メッシュ類はそれぞれ目が違います。f:id:ototsuki:20120520010957j:plain
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最後にデカール、部隊マークやレター類。あまり見ることが無いだけに新鮮な感じがします。f:id:ototsuki:20120520011021j:plain


今後の予定としてピットロードから99式自走155mmりゅう弾砲、ファインモールドからは旧73式小型トラック(三菱ジープ)が発売の予定です。
今年は自衛隊車両のちょっとしたラッシュになりそうですね。
さて、10式戦車はやはりタミヤが出すのか?